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マンションを買うなら新築と中古どっちがいいの?マンション選びのポイントとは

2023.01.17

マンション家を買う新築

「新築マンション」と「中古マンション」はどっちがいい?
一般的に価格が高いのは新築マンションという印象はあるものの、具体的な違いは分かりにくいものです。

「中古マンションは安いからお得?」「将来住み続けたときに違いはある?」など二つを比較したときの違いはあまり知られていません。

今回は、新築マンションと中古マンションそれぞれのメリット・デメリットや、購入を検討するときのポイントをご紹介いたします。

目次

「新築」とは?

建設後1年未満かつ未使用の物件を「新築」と言います

「新築」には定義があります。竣工後1年未満で、まだ使用されたことのない未使用の物件を「新築」と言います。

具体的には、住宅の品質確保の促進等に関する法律にて「新築住宅とは、新たに建設された住宅で、まだ人の居住の用に供したことのないもの(建設工事の完了の日から起算して一年を経過したものを除く。)をいう。※1」と記載されています。
※出典:国土交通省「住宅の品質確保の促進等に関する法律 第2条(定義)第2項」より

建設から数か月でも1度入居していれば中古マンション

たとえば、完成から数か月しかたっていないマンションがあったとします。
201号室は完成してから1度も買い手がついていない物件。
301号室は一度購入されたものの、入居後すぐに転勤となり現在は売りに出されている物件。

この場合、201号室は新築物件ですが、301号室は新築ではなく中古物件となり、築浅物件と表記されることもあります。このほか、1年以上経過してしまった新築物件も「新築」ではなくなるため、未入居物件と表記されることが一般的です。

新築マンションと中古マンションはどっちがいい?

新築マンションと中古マンションの違いは、築年数と使用の有無にあります。
では購入する場合、新築マンションと中古マンションならどちらがいいのでしょうか。

まずはそれぞれの探しやすさや価格などで比べてみたいと思います。

新築マンションと中古マンションの探しやすさ比較

流通している物件数は中古マンションの方が多い

当社の取り扱い物件においてもマンションは中古マンションより新築マンションが多くなっています。

また全宅連による資料※2より新築マンションの供給戸数と中古マンションの新規登録件数を比較してみても、中古マンションの物件数の方が多いことが分かります。

首都圏 近畿圏
新築マンション 供給戸数 27,228 15,195
中古マンション 新規登録件数 181,750 63,227

※2出典:全宅連不動産市場動向データ集 年次レポート2020年より

新築の販売戸数より中古の成約戸数が多くなっている

同資料によると、首都圏では2016年から同データでは最新の2022年まで、新築マンションの販売戸数より中古マンションの成約戸数の方が上回る結果となっています。

これらの事から、物件の流通量・成約量ともに中古マンションの方が多いことがわかります。

新築マンションと中古マンションの平均価格を比較

平均価格は新築マンションの方が上

2020年の首都圏での新築マンションと中古マンションの価格を比べてみると、首都圏の新築マンションの平均価格は6,083万円※3、中古マンションの成約物件価格は平均で3,599万円※4となっています。

平均平米単価も新築マンションの方が高い

また全宅連の資料※3 より、新築マンションと中古マンションのそれぞれの平均平米単価で比較した場合、首都圏は中古マンションが55.2万円に対して新築マンションが92.5万円、近畿圏が中古マンション33.8万円に対して新築マンションが69.1万円といずれも新築マンションの方が平均平米単価は高くなっています。
※3 出典:全宅連不動産市場動向データ集 年次レポート2020年より
※4 出典:東日本不動産流通機構 首都圏不動産流通市場の動向(2020年)より

これらのことから、価格は新築マンションの方が高めになっていることがわかります。

新築マンションより中古マンションが高くなることもある

マンションは築年数とともに建物や設備は経年劣化が進むため、一般的に価格は築年数と比例して下がる傾向にあります。

しかし、都市開発による土地価格の上昇や需要が供給を上回った場合、人気のエリアや人気のマンションになると購入時の価格より売却価格が高くなることもあります。

需要と供給や人気エリア・人気マンションの度合によってマンション価格は変動するため、その時の相場や状況をしっかりと把握しておくことが大切です。

新築マンションのメリット・デメリット

新築マンション購入のメリット

外観・内装が綺麗、物件の最初の所有者となる

築1年未満のマンションのため、外観はもちろん、エレベーターやエントランスなどの共用部分をふくめ、すべてが綺麗な状態となっています。

また、部屋の中の設備はすべて新品。その物件の最初の所有者となることは中古物件では味わえない新築ならではのメリットと言えます。

部屋の設備が新しい&オプションやグレードアップも可能

キッチンやお風呂、洗面台やトイレに玄関や宅配ボックスなど、新しい設備が入っているのも新築マンションの特徴のひとつです。また、各設備のオプションやグレードアップが可能なマンションもあり、場合によっては間取りの変更が可能なケースもあります。

新築マンション購入のデメリット

中古マンションより価格が高め

先でもご紹介しましたが、新築マンションは中古マンションに比べて価格が高くなってしまいます。また、オプションやグレードアップを選択すると追加の費用が発生します。

購入前に内覧出来ない場合がある

新築物件は実際にマンションが完成する前に売り出されます。
まだ完成していない場合、内覧は別の場所にあるモデルルームで行われるため、雰囲気や広さなどは把握できますが、実際の日当たりや景観、騒音や風通しなどは確認することが出来ません。

物件数が少ないため希望条件を満たす物件があるとは限らない

人気の都市や駅周辺にはすでに多くのマンションが建っています。そのため、新しくマンションを建設出来る場所は限られており、中古物件ほど豊富な物件から選択することが難しくなり、希望条件が細かければ細かいほどすべてを満たす物件と出合う確率は低くなってしまいます。

中古マンションのメリット・デメリット

中古マンション購入のメリット

新築マンションよりも物件数が多く探しやすい

中古マンションは新築マンションに比べて流通量が多いため、都心の人気エリアや駅チカ、利便性の郊外など希望のエリアで物件が見つかる可能性は新築より高くなります。

新築に比べて価格は割安で購入できる

先に述べたように、全体的に中古物件は新築物件より割安になっていることが一般的です。また、中古マンションを購入し、好みの間取りや内装へリフォームやリノベーションすることも出来ます。

実物をみて購入できる

中古マンションは内覧で内装や設備はもちろん、外観や共有部分も確認することが出来ます。壁のひびや共有部分の状態など、マンションの管理状態を確認できるため、築年数と比べた劣化具合も把握することが出来ます。

中古マンション購入のデメリット

設備が古く場合によっては交換費用がかかる

築浅であれば問題はありませんが築年数が古い物件の場合、設備の交換やリフォームなどの費用が別途必要になる場合があります。

メンテナンス費用の発生や修繕積立金の増額の可能性がある

老朽化が進むと修繕するための費用が必要になるため、新築よりも中古の方が修繕に必要な費用は多くなってしまいます。修繕積立金の積み立て方式によっては、築年数が長くなると値上げされるものもあるため、購入した時点で新築の時よりもランニングコストが高い。また、長く住むと金額が増加していく可能性もあります。

まとめ

新築マンションと中古マンションはどっちがいいのか

新築マンションと中古マンションにはそれぞれメリットとデメリットがあります。
「新築で新しい方がいい。」「中古で理想の家にリフォームしたい。」などのこだわりが無い場合、それぞれを見た上で総合的に判断した方がよいと思います。

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