ZEH(ゼッチ)住宅とは快適で経済的、そして環境にも配慮した地球にも優しい住まいのことです。
政府は、第4次エネルギー基本計画(2014年4月閣議決定)でZEHについてはじめて明記し、第6次エネルギー基本計画(2021年10月閣議決定)と地球温暖化対策計画(2021年10月閣議決定)にて、ZEHの普及に向けた政策目標を掲げています。
この記事では、ZEH(ゼッチ)住宅とはどのような住宅なのか、住むメリットや建てる際の注意点について、分かりやすくご紹介いたします。
目次
ZEH(ゼッチ)住宅とは?
ZEH(ゼッチ)住宅とはエネルギー収支をゼロ以下にする住宅のこと
ZEH(ゼッチ)とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略語です。
ZEH住宅(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、簡潔にいうと「使うエネルギーより創るエネルギーを増やし、家庭の年間エネルギー収支をゼロ以下にする住宅」のことをいいます。
政府によるZEHの推進
ZEH住宅が推進されている背景には、地球温暖化防止のためのCO2削減とともに、一次エネルギーの多くを輸入している日本において、住宅で使用するエネルギー消費量が大きいという課題解決の側面もありました。
2015年の調査では日本国内の全エネルギー消費量の13.8%(※1)が家庭での消費となっており、消費量も右肩上がりで増加していました。
2025年4月以降に着工する新築住宅は省エネ基準への適合が義務化するなど、建物の省エネ化・脱炭素化が推進されています。
※1 出典:平成28年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2017)
第2部 エネルギー動向 家庭部門のエネルギー消費の動向より
https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2017html/2-1-2.html
ZEH(ゼッチ)住宅に必要な3つの要素
1.高断熱
高断熱の断熱材や窓などを取り入れて住宅の断熱性能を高めることで、外気温の影響を受けにくくなり、夏は涼しく冬は暖かい快適な室内温度を保ちやすくなります。
また、冷暖房を使用する場合においても、断熱効果で室内の熱が逃げにくくなるため、少ないエネルギーで効率的に快適な室温を維持できます。
2.省エネルギー
省エネ性能の高いエコキュートなどの給湯設備やエアコンなどの空調、照明や換気設備などを導入することで、少ないエネルギーで効率良く設備を稼働させることができます。
その結果、住まい全体の消費エネルギーを抑えることにつながります。
さらに、省エネ機器の導入で日々の消費エネルギー量が抑えられた結果、月々の光熱費の削減も期待できます。環境だけでなく家計にもやさしい住まいが実現できます。
3.創エネ
家庭で使うエネルギーを減らすだけでなく、太陽光発電システムなどの設備を導入してエネルギーをつくり出す創エネも、ZEH住宅の重要な要素です。
電気などのエネルギーを自宅の設備でつくり、自家消費することで家庭の使用電力の一部(または全部)をまかなうことができます。
また、太陽光発電でつくった電気を自家消費することで、日々の電気代の削減にもつながります。環境への負荷を抑えながら、家計の負担を軽減するうえでも重要な役割を果たします。
ZEH(ゼッチ)住宅に住むメリット
夏は涼しく冬は暖かい快適な室温をキープできる
ZEH(ゼッチ)住宅は断熱性が高く、室温が変化しにくいのが特徴です。外気の影響を受けにくく室内の熱も逃げにくいため、冷暖房が効きやすくなります。
夏は涼しく冬は暖かい室温を快適に保てるため、省エネをしながら一年中快適に過ごせます。
月々の光熱費を抑えやすい
高断熱・高気密のZEH(ゼッチ)住宅は、外気の影響を受けにくく冷暖房の効率も高まるため、必要なエネルギーを抑え、光熱費の削減が期待できます。
また、省エネ性能の高い設備を使用するため、日々の消費エネルギーを抑えられ節約にもつながります。
さらに、太陽光発電などの創エネ設備の導入で、家庭で使用する電気を自宅でつくることができます。
電力会社から購入する電力を減らせるため、一般的な住宅よりも光熱費を抑えやすくなるでしょう。
冬場のヒートショック対策につながる
ヒートショックの原因は急激な温度変化です。断熱性が高い家は外気の影響を受けにくく、部屋ごとの温度差を小さくしやすいという特徴があります。
冬場でも廊下やトイレ、浴室などの室温が下がりにくく、快適な室温を保ちやすいため、ヒートショックのリスク低減にもつながります。
災害時や停電時でも電力を確保できる
太陽光発電システムなどの創エネ設備を導入していると、災害時や停電時でも太陽光があれば電気をつくり、非常用電源として活用できる場合があります。
そのため停電時でも、スマートフォンの充電や冷蔵庫の稼働など、生活に必要な電力の一部をまかなうことができ、万一の災害への備えとしても安心です。
さらに蓄電池を設置しておけば、太陽光発電でつくった電気を蓄えておくことができるため、夜間や発電量が少ない時間帯でも電気の使用が可能です。
停電時でも照明や家電を使えるなど、より安心して過ごせる環境を整えることができます。
ZEH(ゼッチ)住宅を建てるときの注意点
発電量は季節や天候に左右される
太陽光発電は太陽光を利用して発電するため、雨や曇りの日は発電量が減少します。
日照時間が短くなる冬場は発電量が少なくなる傾向があり、季節や天候によって発電量が変動する点には注意が必要です。
さらに自宅の周辺に3階建ての住宅や高い建物が建つなどで、太陽光パネルに日陰ができた場合も、発電量が減少することが考えられます。
太陽光発電を設置する際は、現在の日当たりだけでなく、周辺の建物や今後の建築計画なども確認しておくと安心です。
建設費用が通常よりも高くなる
断熱材などの建築資材の他に、高効率な給湯機器や太陽光発電システム、蓄電池などの設備を設置するため、一般的な住宅と比較すると建築費用は高くなる傾向があります。
導入する設備や住宅の仕様によって費用は異なるため、必要な設備を検討しながら予算を組むことが大切です。
費用を抑えたい場合は、住宅の仕様や設備を見直し、蓄電池の導入を見送るなど、予算に合わせて調整することも1つの方法です。
初期費用だけでなく、光熱費の削減効果など将来的なコストも考慮し、無理のない予算で資金計画を立てましょう。
住宅用の太陽光発電はメンテナンスが必要
太陽光発電システムを長く使用し、発電性能を維持するには定期的なメンテナンスが大切です。
一般的な住宅の維持費に加え、太陽光発電や蓄電池、給湯機などの点検・メンテナンスや、経年劣化に伴う部品交換などの費用も見込んでおきましょう。
太陽光発電のパワーコンディショナーの耐用年数は、10~15年程度が目安とされています。長く使用するためにも定期的な点検を行い、将来的な機器の交換費用についてもあらかじめ考えておくことが大切です。
出典:JPEA太陽光発電協会 よくあるご質問FAQ
https://www.jpea.gr.jp/faq/583/?utm_source=chatgpt.com
ZEH(ゼッチ)住宅の補助金制度
ZEH住宅は、一般的な住宅と比べて断熱性能を高めたり、省エネ設備や太陽光発電システムなどを導入したりするため、初期費用が高くなる傾向があります。こうした負担を軽減するために、補助金制度が用意されています。
補助金制度にはさまざまな種類があります。毎年見直しがあり、対象となる住宅や設備、補助金額、条件などは制度によって異なるため、建築や申請を行う年度の最新情報を確認するようにしてください。
ZEH補助金申請の注意点
ZEH住宅の補助金制度は、補助事業ごとに申請者や申請方法、対象となる住宅事業者などの条件が定められています。そのため、利用したい補助金制度の公募要領を事前に確認しておくことが大切です。
また、ZEH補助金制度によっては、ZEHビルダー/プランナー登録が要件となっている場合があります。ZEHビルダー/プランナーとは、「国が定めるZEHの普及目標を掲げ、その実現に努めているハウスメーカーや工務店などの住宅事業者」のことです。
下記はZEHビルダー/プランナーの登録がある事業所一覧です。ZEH(ゼッチ)住宅の補助金申請を検討されている方は、建築を依頼する業者がZEHビルダー/プランナーの登録をしているか事前に確認しておくと安心です。
ZEHビルダー/プランナー一覧検索
https://zehweb.jp/registration/builder/
まとめ
ZEH住宅は快適で省エネ、光熱費も抑えられる
ZEH住宅とは、断熱性能と省エネ設備でエネルギー消費を減らしながら、太陽光発電でエネルギーを創り出し、家庭での年間エネルギー収支をゼロ以下にする住宅のことです。
外気温の影響を受けにくいため快適な暮らしや省エネが可能で、光熱費も抑えやすいといったメリットがあります。
一方で、発電量は季節や天候に左右されやすく、一般的な住宅と比べて導入費用や維持費は高くなりやすいといった注意点もあります。
建築費用を抑えるための工夫や補助金をうまく利用し、ZEH住宅のメリットや注意点を理解したうえで、自分たちの暮らしに合っているかどうかを検討することが大切です。
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また、福屋ホールディングスはZEHビルダー/プランナーの登録企業です。土地探しからZEH住宅の新築施工までワンストップでご相談いただけます。



















